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原石であるコア・コンセプトをどのように磨くか。

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福井ではモノづくりの企業さん、つまりメーカーさんが多く、「開発した製品・サービス」をどのように販売促進していくかを相談されます。今回は、このとき重要なポイントである「伝わるコンセプト」について少しお伝えできればと思います。

 

製品やサービスが生まれる時は、コア・コンセプト

世に何かしらを生み出すとき、漠然と生まれることはなく、何かの想いや意志があって生まれることがほとんどです。それをコンセプトだったり理念だったり信念だったり色々表現できますが、製品やサービスといったアウトプットが生まれるに至った根幹の意志、コア・コンセプトがあります。

メーカーである企業さんにお伺いすると、まずこのコア・コンセプトを語っていただくことが多く、またその中でこれだけの(コア・)コンセプトの製品・サービスを作ったけれど、今一つ販売に結びつかない(開発の減価償却、そして利益転換)といった相談が多くあります。

このとき大事なのは、そのコンセプトは生み出すためのコア・コンセプトであって、それがイコール、販売において重要な「伝えるコンセプト」、そして売上につなげていく「伝わるコンセプト」ではないことが多いということです。

コンセプトの根幹を考えてみる

このとき重要なのは、コア・コンセプトなくして「伝えるコンセプト」及び「伝わるコンセプト」は存在しえません。問題は、同じコンセプトという意志、方向性を各フェイズ(段階)を通してどのように変換していけるか?です。そのとき、当然のことながら焼き鳥の串の様に一本の筋(串)を通すのは間違いなくコア・コンセプトです。

例えば、裏打ちされた確かな技術の上で出来上がった製品・サービスであれば、間違いなく技術の上に成り立つコア・コンセプトがあり技術第一で開発されています。また、ニーズや課題に対し、それをサポートする技術で開発される流れであればかなり販売促進よりの「伝えるコンセプト」に近しいコア・コンセプトかと思います。

しかし、どちらも売上につなげていく「伝わるコンセプト」ではないため、結果、製品・サービスがリリースされたものの、販売に結びつかないという現実に直面します。

価値を客観的に見つめなおす

コア・コンセプトは、ほぼ間違いなく、ある程度の社会性をもって世に生まれるべく多くの方の汗と時間と知恵を動員して生まれてきます。その価値観はほぼ確かなものしかありません(経験則ですが)。しかし、その価値を世の人々がどのように体感できるか?という点は全く別の次元の話になります。

このとき大きな指標となるのが、生み出したコア・コンセプトを客観的に見つめなおすという作業です。

これは難しい作業ではなく、生み出す課程(開発など)に関わらなかった方へ、コア・コンセプトを投げかけるというモノです。このとき大事なのは、本当のコア・コンセプトについては開発当事者ではないため、聞かれた方は当然理解できないし、理解しない事実です。

これにより、コア・コンセプトの状況を冷静に知り、それを伝えるのが販売促進における「伝えるコンセプト」であり、売上につなげていくのが「伝わるコンセプト」です。

コア・コンセプトは原石である

 

コア・コンセプトは万能ではなく、原石であることを理解した上で、ではどのようにして「伝える」そして「伝わる」形にしていくか。ダイヤに例えるならば、原石をどのようにカットしていき、いわゆるダイヤの美しさの指標である4C(カット、クラリティ、カラット、カラー)の様に加工を行い、価値を高めるか?という作業です。

原石を磨くなんて言葉に表現される部分です。

この作業は、あらゆる方面から考えなければならず(客観性)大変な作業ですが、大事なのは原石が良くなければ加工をいくら施しても限界があり、原石となるコア・コンセプトにかける熱量がポイントとなります。

そして、福井はどうもそのような熱量に関してはヤケドしそうな企業、メーカーが多いようです…。

今回は、伝わるコンセプトづくりの前提の話が中心となりましたが、今後、その過程について少しでも書いていければと思います。結果、それがブランドコンセプトにも大きく影響し、継続的な販売促進活動における重要な指標となります。

そして、それが売上につなげていく「伝わるコンセプト」へとなるかと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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