BLOG ブログ

ティップス , 考察 , その他 , ディレクション

福井におけるホームページ制作の相場

コクピット

制作会社の私も知りたいと思えるほど、難しいお題の一つにホームページ制作を頼んだ時の価格、相場があります。大量生産体制が確立された商品やサービスについては価格、料金などが明確に表示されていますが、こと「ホームページ制作」については価格差、相場に違いがありすぎて、結局いくらかかるの?というのが正直なところだと思います。今回はこの部分に触れたいと思います。

価格は手間で変わる

当たり前といえば、当たり前ですが、価格は手間を反映していることがほとんどです。手間が掛かったデザイン、プログラム(コーディング)、システム(更新用システムなど)が価格に現れる形です。あとは、単純に制作するページ数が多いため積算が合計金額で大きく見えることもあるかと思います。なお、ホームページは印刷物などと違い1つしか作らない(1万部印刷などはない)ので、数を作ったりすると安くなるということはありません。(今回はテンプレート販売の場合を除きます)

あと、弊社の場合、企画提案のアイディアに手間を掛けていますが、これはなかなか見積書の項目として見えづらい部分かもしれません。企画や提案というとポッと出てきたようなイメージを持たれるかもしれませんが、調査時間と経験が求められ、実はデザイン、システムなどは、この部分から決まってくるので、制作におけるホームページの柱や土台となる重要な部分です。つまり、本当にコストを掛けなければならない部分になります。

なぜ、その価格なのか?

制作物の価格は、「手間が掛かる=時間が掛かる」ことから、1日や1時間あたりの人の労働コストにその制作物にあてる労働時間を掛けて積算するのが一般的です。ただし、時間をたくさん掛けるとドンドン高くなってしまいますので、一つの目安となる価格を決め、制作現場レベルでは価格に見合った時間内で完成させるよう日々効率化を行っているのが現状です。

(価格算出方法)
制作物の価格=1時間あたりの労働コスト×制作に掛ける時間

(制作現場レベル)
制作物の価格÷1時間あたりの労働コスト=制作に掛けれる時間

数式にすると上記のような形になりますが、ここでポイントなのが「1時間あたりの労働コスト」です。経験上ですが、制作に掛ける時間は個人の状況にも左右されるため、会社対会社(BtoB)における制作物の価格積算時には、実際のところ制作会社ごとに制作時間の大きな差はないと考えます。

そうすると、制作物の価格を左右している大きな要因、つまり「なぜその価格のなのか?」は「時間あたりの労働コスト」が決めていることになります。数式にすると「手間が掛かる=1時間あたりの労働コスト×制作会社があらかじめ想定している労働時間」となります。

このことから、ホームページ制作の価格を判断する際は、制作する方へ、どこにコストが掛かっているのかを聞いてみると良いでしょう。

「なぜ、この価格なのですか?」の質問に、「○○○にコストを掛けています。それは○○○に必要と考えています。」と教えてくれるはずです。

例えば、1時間あたりの労働コストに掛けているのは、経験値なのか、調査時間なのか、関わる人数(チーム)なのか、そしてそれはなぜ必要なのか?です。

どこを目指しているのか?

もう一つ大事な判断基準に、どこを目指しての価格なのか?です。

例えば、ホームページ制作を行う素材は、写真から文章までお客様に用意していただき、それを元にデザインしホームページを制作する場合と、ホームページを制作する目的をヒアリングし、必要と思われることを検討・協議・想定、用意できる範囲とコストをすり合わせ、お客様と制作会社が協力して素材を用意し、それをホームページという形にする場合です。

後者は、写真として訴求が必要な場合は、カメラマンを手配する場合もありますし、撮影対象のセッティングも重要です。また、文章が検索からのユーザを意識しているのかどうか?など多岐にわたる検討事項があります。

そして、さらに制作会社は制作のプロだからすべてお任せであれば、ホームページ上で紹介される事業の表現を完全委託している価格(手間)に。お客様は対象となる事業のプロとして、制作会社は制作のプロ、販売促進のプロとして協力しあう形であれば、パートナー契約のような価格(手間)に。

ホームページ制作の見積書と併せて提出されている提案書などに、どこを目指しているのかの記載があるかどうか、またそれに対しどこまで関わってくれるのかの確認をすると良いでしょう。

制作会社に相談する前に

以上を加味した形で、見積価格が自分達にとって適正なのかを判断するのが良いかと思います。

正直なところ、ホームページ制作の価格は、0円から1000万円以上のものまで存在しています。ちょっとした事業を紹介しているホームページでも一定水準のものであれば、50万~80万は必要になり、また入れる内容によってもまったく変わってきます。

ホームページ制作の依頼を行うときは、
・ホームページ制作を行う目的
・目的に対し投資できる額(予算)

を決めた上で制作会社に相談することで、目的に合致したホームページとなり、その後の運用についても道筋が見えてきます。

つまり、ホームページ制作には相場というのは特になく、お客様との間で決めた適正価格(予算)があるだけと考えます。

最後までお読みいただきありがとうございました。
 

mizukiri

水切に聞いてみたいことがあれば、お気軽にどうぞ。
■Facebookのメッセージで聞いてみる
■お問い合わせフォームで聞いてみる

 

 

 

 

 

date 2016.08.13

ページトップへ戻る